流産の防止

妊娠初期は流産の防止が最重要になります。

特に心音が確認できる7~8週目までは、妊娠を安定させる漢方薬の服用が望ましいと思います。

基本的な漢方薬
紫蘇和気飲、双料参茸丸、寿胎丸、婦宝当帰膠、桑寄生、続断、マカ、胎盤エキスなど

冬虫夏草鹿茸
双料参茸丸より 冬虫夏草・鹿茸
習慣性流産
基本的な漢方薬プラス益気聡明湯など

黄耆人参(にんじん)
益気聡明湯より 黄耆・人参
不正出血

芎帰膠艾湯、田七人参

当帰川芎
芎帰膠艾湯より 当帰・川芎<せんきゅう>
  • 上記の漢方薬類を体質に合わせて服用することによって妊娠を安定させ、ある程度(切迫)流産を防止することが可能になります。
    ただし、子宮外妊娠や胞状奇胎など一部の特殊な状況に対しましては、漢方薬での治療は困難です。

つわり(妊娠悪阻)

つわりは妊娠初期によくみられる辛い症状で、個人差がありますが、ひどい人は吐き気や嘔吐で食欲もなくなります。

漢方薬の服用が可能でしたら、予防と改善が十分に期待できますので、体質と症状に合わせて用いるとよいでしょう。

ひね生姜をすったもので漢方薬を服用すると、より効果が高まります。

嘔吐がひどくて脱水の可能性がある時は、増液湯という漢方薬が適しています。

症状が軽い人
香蘇散、小半夏加茯苓湯、香砂六君子湯、人参湯、呉茱萸湯など

香附子(ハマスゲ)霍香(かっこう)
香砂六君子湯より 香附子<ハマスゲ>・霍香<かっこう>
症状が重い人
黄連蘇葉湯、抑肝散加陳皮半夏、小柴胡湯合麦門冬湯など

陳皮半夏
抑肝散加陳皮半夏より 陳皮・半夏<はんげ>

カルシウムの補充と骨粗鬆症の予防

妊娠中はカルシウムの消耗が激しいため、カルシウムは普段の1.5倍多く摂る必要があります。

カルシウムが不足すると、産後の骨折や将来の骨粗鬆症が起こりやすくなります。

また、妊娠中毒や浮腫の原因にもなります。

おすすめの商品
ウチダの新カイホーイオン化カルシウム(天然ミネラルを含んだ牡蠣殻を原料に、 特殊製法によってイオン化に成功したカルシウムで、吸収性に優れたイオン化カルシウムです。)

貧血の防止とビタミンやミネラルの補給

妊娠中は、胎児に鉄分を取られるため、鉄分は普段の1.7倍多く摂る必要があります。

鉄分不足では疲れやすくなったり、めまいや動悸の原因になります。

また、未熟児や低体重児の原因になるという報告もあります。

鉄分の吸収をよくして体調を管理するためには、各種のビタミンやミネラルもバランスよく摂ることが大切になります。

おすすめの商品
  • ユアラーゼ(野草野菜発酵酵素原液)
  • ビイレバーキング(牛レバー濃縮エキス)
  • ササヘルス(クマザサ濃縮エキス)
  • 婦宝当帰膠(当帰が主成分の漢方補血剤)
当帰akayajiou
婦宝当帰膠より 当帰・地黄

便秘の改善

便秘の改善

妊娠中にお腹が大きくなると、腸が圧迫されて便秘傾向になりがちです。

元々便秘の方は、さらに便秘がひどくなる場合が多くみられます。

妊娠初期に下剤(便秘薬)を用いると、流産の原因になることがありますので、便秘対策は慎重に行なう必要があります。

軽い便秘の場合
食物繊維製剤や乳酸菌製剤で間に合う人が多いようです。
食物繊維製剤ではイサゴールプラス(サイリウム種皮に生きた乳酸菌を配合)が、乳酸菌製剤ではラクティス(豆乳で発酵させた乳酸菌生成エキス)が、それぞれおすすめ商品です。
ひどい便秘の場合
食物繊維製剤や乳酸菌製剤にプラスして、漢方薬の麻子仁丸や潤腸湯、あるいは何首烏が原料の生薬製剤を少量から使用してみることをおすすめしています。

大黄(だいおう)
麻子仁丸と潤腸湯より 大黄<だいおう>