全般性不安障害(GAD)の治療方法

全般性不安障害(GAD)の治療法は、大きく薬物療法と精神療法のふたつの方法がありますので、それぞれを簡単に説明いたします。

全般性不安障害(GAD)の要因は、不安と心配という精神状態にありますので、 最初に薬物療法によってその不安と心配をコントロールできる状態にまで軽減し、次に精神療法によって患者さんが自分で不安や心配をコントロールできるようにしていきます。

全般性不安障害(GAD)の薬物療法

日本以外の国では、早い時期から薬物治療の研究が盛んに行なわれている国もあり、全般性不安障害(GAD)の治療薬として「パキシル」という薬が承認され、患者さんの治療に使用されている国もあります。

方や日本では、全般性不安障害(GAD)という病名に対して厚生労働省が承認している薬はまだなく、抗うつ薬や抗不安薬などが治療に使用されているという現状です。

全般性不安障害(GAD)の精神療法

全般性不安障害(GAD)発症の要因として患者さん自身の生育歴や性格に深く関係している場合は、精神療法も重要になります。

精神療法には、カウンセリング、認知行動療法、セルフコントロール法などがあります。

ただし、精神療法は患者さん自身の努力が必要だということや専門医との相性が良いか悪いかなどの不確定要因が絡み、効果が一律でない場合も多いというのが実態です。