認知症にならないためのライフスタイル

高齢者の増加に伴い、認知症のお年寄リは増加の一途です。

そんな中、 認知症の研究も進み、有効な予防手段が広く提唱されています。

そのカギは、ズバリ「生活習慣」。

生涯現役でイキイキと過ごすため、ご自分の生活をちょっと見直してみませんか。

認知症の種類

認知症(いわゆるボケ)には、大きく分けて、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の2つのタイプがあります。

脳血管性認知症は、高血圧や糖尿病などいわゆる生活習慣病がもとになって脳の血管にも動脈硬化が起こり(血管の老化)、脳出血や脳硬塞を発症することで脳の機能障害が現われるというものです。

一方アルツハイマー型認知症は、神経細胞が異常に減少し、脳が病的に萎縮すること(脳の老化)で機能が失われてしまうものですが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

ただ最近では、アルツハイマー病にも、生活習慣がある程度関与していることがわかってきています。

このように2つのタイプは、発症のしかたこそ違いますが、生活習慣病を背景として脳の老化が進み、それが原因でボケを発症するという点で共通しています。

残念ながら、認知症症の決定的な予防法・治療法はまだ確立されていません。

しかし、脳を若々しく保つ工夫をし、生活習慣病をしっかりシャットアウトすれば、それは認知症予防の有効手段となるのです。

認知症予防の有効手段

ポイント1 食事

認知症予防の有効手段 ポイント1 食事
  • 良質なたんばく質を摂る(血管を強化する栄養素で、肉よりは魚がお勧め。
    とくにサバやイワシなどの青魚。魚の脂肪に含まれる工イコサペンタ工ン酸は、動脈硬化に効果的)
  • ブロッコリーや力ボチャなどの緑黄色野菜を摂る(老化を促進する活性酸素を抑えこむビタミンE・C、力ロチンが豊富)
  • よく噛んで食べる(脳を活性化する適度な刺激になる)
  • 主食(こ飯、パンなど)をきちんと摂る(脳の唯一の栄養源、ブドウ糖を充分に補給する)

ポイント2 運動

ポイント2  運動
  • 全身の血行がよくなり、脳へも酸素や栄養分の供給が増して、働きが盛んになる
  • 筋肉を使うことで発生する神経刺激が脳に伝わり、機能を活性化する
  • 動脈硬化、高血圧などの生活習慣病を予防するためにも積極的に
  • 無理なく手軽にできるウォーキングがお勧め。1日20分程度、リズミカルに歩くだけでも効果充分

ポイント3 心の活性

ポイント3  心の活性
  • パターン化した生活では、脳にイキイキとした刺激を与えられない。好奇心を失うことなく、どんどん新しいことに挑戦しよう
  • 周囲の人とのコミュニケーションは、なによりのボケ予防。社交的であるよう努め、気配りを忘れず、家族や友人とは仲良く接する
  • 家庭や地域の活動で、自分の役割を持ち、適度な緊張感の中で、責任を果たすよう努める
  • 趣味や楽しみの中から生きがいを見つけ、メリハリのある意欲的な生活を送ろう
  • 気持ちのもち方一つで、いつまでも脳を柔軟に若々しく保つことができる。些細なことをくよくよと気にせず、いつもニコニコと物事をプラス思考でとらえる

ポイント4 知能の活性

ポイント4  知能の活性
  • 五感と呼ばれる人間の感覚器は、脳へ伝わる情報の窓口。よい刺激を与えるためにも、豊かな感性を養い、感動の気持ちをもち続けよう。日頃から、自然に親しむ、本を読む、美しい音楽を聴く、動植物を育てるなどして、五感を磨いておく
  • 手紙、日記、俳句など、頭の中で構成し文字として表現する一連の行為は、とても高いレベルの精神活動である。自分の好きなスタイルでよいので、毎日の習慣として、ぜひ取り入れてみる
  • 一般的に現代人は、図形の認識、想像など、イメージ的、直感的思考をつかさどる右脳を使うことが少ない。楽器演奏や日曜大工、囲碁・将棋などパズル性のある趣味は、右脳の働きを活性化する知的な刺激だといえる

ポイント5 の他の習慣

ポイント5 その他の習慣
  • タバコは、あらゆる生活習慣病の危険因子となる。
    また過度の飲酒は避け、週に2日以上は「休肝日」を設けるのがベスト
  • 認知症や、その原因となる慢性疾患も、早期発見・治療によって改善することができる。最低でも年に1度は健康診断を受け、 身体に不調を感じたら速やかに病医院を受診しよう。その際にも、気心の知れた「かかりつけ医」がいれば、より安心できる
  • ある調査によれば、30分以内の昼寝を習慣とする人は、ボケの発症率が半分以下だったという。他方、60分を超えた場合には、逆に3倍以上に跳ね上がったそうだ。心地よい午睡もほどほどに抑えておこう

ぼけ予防10か条

(財)ぼけ予防協会が提唱する『ぼけ予防10か条』は、脳の老化を防ぐライフスタイルを端的にまとめたものです。

これらは認知症や生活習慣病の予防にとどまらず、健康寿命を伸ばす効果的な方策でもあります。

自分の健康は自分で管理するという意識をしっかりともち、今日からでも遅くはありません、自分の身体に優しい生活を始めてみませんか。

ぼけ予防10か条

  1. 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事をとる
  2. 適度に運動を行ない、足腰を丈夫にする
  3. 深酒とタバコをやめ、規則正しい生活を送る
  4. 高血圧、肥満など生活習慣病の予防、早期発見、治療を心がける
  5. 転倒に気をつける
  6. 興味と好奇心をもつ
  7. 考えをまとめ表現する習慣をつける
  8. こまやかな気配りをした、よいつきあいを行なう
  9. いつも若々しくおしゃれ心を忘れない
  10. くよくよせずに明るい気分で生活する

出典:うちの薬箱