もう一人で苦しまないで・・・うつ病のサインを見逃さない!
様々なストレスにさらされる現代社会において、心の病―うつ病に罹る人の数が増大しています。
しかし、心の不調に伴う苦痛は、なかなか病気とは認識されず、本人も周囲の人々も「単なる疲れ」や「気持ちの問題」などと片付けてしまいがちで、病気が悪化してから気づくことも少なくありません。
うつ病のサインを見誤らず、いち早く対応するためには、どうすればよいのでしょうか。
あなたの心、大丈夫ですか?
まず、下の<うつ病自己チェックリスト>の項目について、現在のあなたの心の状態をチェックしてみましょう。
このうち、2つ以上が当てはまり、それがほとんど毎日続いていて、つらい気持ちになったり日常生活に支障があるといった場合には、心が発しているSOSを真剣に受け止めなければなりません。
人は誰でも、日常生活のストレスで、落ち込んだり、元気をなくすことがあります。
しかし、たいていの場合は、数日にうちに回復して、また元気に「頑張ろう」と思う力が湧いてくるものです。
それが、とくに身体的原因がないのに、毎日(2週間以上)気持ちが沈んだままで、やる気が起きないというケースでは、心の病=うつ病が疑われます。
なかでも特徴的な症状は、『憂うつ感』と『興味・関心の低下』です。
最近なんとなく続いている心の不調、それがチェック項目に該当していたら、決してそのサインを見過ごさず、精神科、神経科、心療内科などの専門医に相談するようにしましょう。
<うつ病自己チェックリスト>
- 毎日の生活に充実感が感じられない
- これまで楽しんでやれたことが楽しめない
- 以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる
- 自分は社会の役に立つ人間だと考えられない
- わけもなく疲れたような感じがする
(大野裕氏の研究による)