7,5,3 奇数律

不妊症の「漢方周期療法」では、月経周期を月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つの”期”に分けて複数の漢方薬を使い分けていきますが、各”期”の日数には一定の規律があると考えられています。

この規律は、中国で「漢方周期療法」の第一人者といわれる南京中医薬大学の夏桂成教授が長年の経験から見つけ出した法則で、「7,5,3奇数律」と呼ばれています。

夏桂成教授の経験によると、月経期と排卵期の日数は対応しており、7日・5日・3日の奇数のリズムになるというものです。

つまり、月経期が7日の人は排卵期が5~7日、月経期が5日の人は排卵期が3~5日、月経期が3日の人は排卵期が3日、というふうに月経期と排卵期の日数が対応しているということです。

卵胞期は9日・7日・5日などの奇数の日数、黄体期は14日・12日・10日などの偶数の日数になることが原則になります。

月経期と排卵期の状況

また月経期と排卵期の状況(月経血とおりものの量・色・質・期間)は、「漢方周期療法」を行なう上で、あるいはその効果を判断する上で大切な指標になります。

月経血の量は2~3日目にピークになり、色は淡紅~紅色で血塊はなくサラサラしていると理想的です。

月経血の量が以前より減ったり、 日数が短くなってきたり、色が淡白になってきた場合は、子宮内膜が薄く黄体ホルモンの分泌が悪い可能性があります。

おりものにつきましては、排卵前後には透明で光沢のある卵の白身のようなおりものが増えてくることが大切です。

このような排卵前後特有のおりものが少ない場合は、エストロゲン(卵胞ホルモン)が低く、卵子の質があまり良くない可能性があります。

「漢方周期療法」を行なうことによって、月経量や排卵前後のおりものの量が増えてくると、妊娠しやすい体質に近づいていると判断することができます。