月経前症候群は、英語で “premenstrual syndrome” 略して「PMS」と呼ばれ、月経前に起こる心身の諸症状の総称です。
月経前症候群(PMS)の症状の種類は様々で、150~200種類ともいわれ、その症状が複数重なって表れる場合が多いようです。
月経前症候群(PMS)の様々な症状
<身体的症状>
- 下腹部膨満感、下腹痛
- 頭痛
- 乳房痛、乳房が張る
- 腰痛
- むくみ、脚が重い
- 体重増加
- にきび、肌荒れ
- めまい
- 便秘あるいは下痢
- 悪心、動悸
- 肩こり
- おりものの増加
- 倦怠感、眠気
- ほてり、のぼせ
- 吐き気
- など
<精神的症状>
- 怒りやすい
- 攻撃的
- 憂うつ
- 緊張
- 判断力低下
- 無気力
- 孤独感
- 記憶力低下
- 集中力低下
- 食欲亢進
- 涙もろい
- 不安になる
- 落ち着かない
- 神経質になる
- など
このように様々な症状があげられますが、その程度や強さは人それぞれ個人差が大きく、また時期や時間帯によっても変わってきます。
辛い症状があったとしても、通常は何とか我慢してやり過ごせるのですが、なかには数日間も仕事や家事ができず寝込んでしまうほどの症状が起こる人もいます。
このような日常生活に支障をきたすほど重い症状のケースは、月経前症候群(PMS)の約5%にみられ「月経前不快気分障害」と言われてます。
月経前不快気分障害(PMDD)
月経前不快気分障害は、月経前症候群の症状の中でも、特に精神症状が強く現われるようです。
抑うつ、不安感、闘争的といった感情の乱れが顕著です。
原因ははっきりとわかっていませんが、発症のメカニズムは月経前症候群と同じで、特にセロトニンがの分泌量の低下が影響しているという説が有力です。
月経前症候群(PMS)の特徴
月経前症候群(PMS)の症状は、他の様々な疾患でもみられる症状ですので、安易に決めつけることなく、早めの検査をおすすめします。
また、月経前症候群(PMS)の診断には以下のような特徴に該当するかどうかが基準となります。