紫華栄

紫華栄(しかろん)は、漢方百草園薬局が推奨する医薬品のひとつです。
私たちの体は、日々の生活の中で起こるさまざまな外部の影響に対して、自身の生理機能のバランスを維持し、健康を守ろうとする能力を持っています。これは自然治癒力と称され、この力を強化し健康を維持する行為を滋養強壮と呼びます。紫華栄は、シコン(紫根)、トウキ(当帰)、ニンジン(人参)など6種類の伝統的な生薬とヨクイニン(ハトムギの種)、カンゾウ(甘草)を組み合わせた顆粒タイプの補助食品です。この製品に含まれる成分が、体の疲れや冷え、悪い血色、弱い体質、成長期の問題、胃腸が弱い状態、または食欲不振などの症状に対して、優れた滋養強壮の効果を提供します。

紫華栄(しかろん)の詳細情報

紫華栄
【商品名】紫華栄(しかろん)
【効能・効果】

  • 虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、発育期などの滋養強壮

【分類】第3類医薬品
【容量】90包入り
【販売価格】17,700円(税抜)
【用量・用法】

  • 次の量を食間に温湯又は水にて服用してください。
    (食間とは、食後2~3時間を指します。)
年 齢 1回量 1日服用回数
大人(15歳以上) 1包(1.5g) 3回
15歳未満~11歳迄 1/2包
11歳未満~8歳迄 1/3包
  • 用法・用量に関連する注意
  1. 定められた用法・用量をお守りください。
  2. 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

【製造販売元】株式会社 和漢薬研究所

成分・分量

3包(成人の1日服用量)中

成   分 原 生 薬 量 分 量
シコン乾燥エキス シコン 7,500mgに相当 170mg
トウキ乾燥エキス トウキ 342mgに相当 120mg
ジュウヤク乾燥エキス ジュウヤク 1,500mgに相当 85mg
ニンジン乾燥エキス ニンジン 3,000mgに相当 600mg
オウギ乾燥エキス オウギ 250mgに相当 50mg
センキュウ乾燥エキス センキュウ 225mgに相当 50mg
ヨクイニン末 1,800mg
カンゾウ末 45mg

添加物として乳糖水和物を含有します。
〔注 意〕
本剤は、生薬を用いた製剤ですので、製品により色が多少異なることがありますが、効果に変わりありません。

使用上の注意

  • 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
    関係部位 症状
    皮膚 発疹・発赤、かゆみ
  • 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。

保管及び取扱い上の注意

  1. 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
  2. 小児の手の届かない所に保管してください。
  3. 他の容器に入れ替えないでください。
    (誤用の原因になったり、品質が変わることがあります。)
  4. 1包を分割して服用する場合には、残りは袋の口を折り返して保管し、2日以内に服用してください。

紫華栄で使われている生薬について

ムラサキ

ムラサキ

ムラサキ科の多年草で、やや乾燥した丘陵や草原に自生し、初夏になると小さな白い花を咲かせます。
古来日本にも自生しており、「あかねさす紫野行き」と『万葉集』にもうたわれています。
この根は紫根とよばれ鮮やかな紫色をしており、古くから染料として使われています。
武蔵野に自生したものは、江戸むらさきの染料となっています。奈良時代においては、最も高貴な色とされ、尊い人々の衣装の色として、また、めでたい色や愛情の色として多くの人に親しまれていました。
しかし現在日本で自生しているものは「絶滅危惧種」に指定されています。栽培が困難と言われていますが、和漢薬研究所ではこの栽培に成功しました。
紫根は様々な薬理作用が認められており、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増し、身体の力を補い、諸種の排泄作用を調え、水分をよく流通させます。
そうして腫れたり痛んだりする病気に使われてきました。さらに紫根には血中の熱を除去する作用や解毒・解熱・消炎などの作用があります。
江戸時代の高名な外科医である華岡青洲(1760-1835)は、傷の治りを良くする紫根の効果に着目し、皮膚の外用薬である「紫雲膏」を作りました。

トウキ(当帰)

トウキ(当帰)

当帰は、高い栄養価を持ち、生命力を蓄えるための貴重な強壮剤として使われています。
手足の冷えや生理不順など数多くの症状に働きかけ、婦人科の漢方薬に幅広く配合されています。
当帰という名前は、病気で子供ができずに実家に帰された女性が、当帰を服用して妊娠できる元気な体になって家に「当(まさ)に帰る」ことができたということで、当帰と名付けられたそうです。
セリ科シシウド属の植物で漢方やハーブなどに使われています。
日本産の当帰は高さ1mほどまで育ちます。利用する部位は、主に根の部分です。栽培から収穫までに2年近くかかります。

ニンジン(朝鮮人参)

ニンジン(朝鮮人参)

ウコギ科オタネニンジンの根。体を温め新陳代謝を促すことで胃の衰弱を改善する作用があります。健胃整腸・強精強壮の働きがあります。

オウギ(黄耆)

オウギ(黄耆)

マメ科キバナオウギの根。ニンジンが体内の臓器の気を補うのに対しオウギは体表の気を補う作用があるとされ併用することで補気作用が増強されます。
強壮・利尿・止汗・血圧降下などの働きがあり、水分代謝を調え、肌を美しく、むくみを取ります。

ヨクイニン(薏苡仁)

ヨクイニン(薏苡仁)

イネ科の一年草ハトムギの包鞘を除いて精白したものをヨクイニンと言います。
利尿、消炎、鎮痛、排膿、強壮などの作用があるとされ浮腫や筋肉痛、関節痛、虫垂炎、ニキビなどに応用されています。またイボ取りの妙薬として知られています。

カンゾウ(甘草)

カンゾウ(甘草)

マメ科の多年草ウラルカンゾウの根。
グリチルリチンを主要成分とし緊張を緩和させる作用や鎮痛・鎮痙・鎮咳・解毒などの作用があります。

ジュウヤク(十薬)

ジュウヤク(十薬)

ドクダミの花期の地上部。
十の薬効を持つといわれており、主に解毒薬として用いられ、抗菌作用や利尿作用があります。

ニンジン(朝鮮人参)

センキュウ(川芎)

セリ科の多年草。根茎を用いる。
婦人薬にはトウキと共に配合されることが多く、トウキの補血作用に対し、血行を良くして血液を活気づける作用があるとされています。
鎮静作用や抗炎症作用もあり頭痛や皮膚疾患にも用いられます。