群発頭痛の症状と原因
群発頭痛はその名の通り、頭痛が1日中何度も繰り返し起り、一度頭痛が始まると2~3ヶ月集中的に続きます。
また、群発頭痛は中年の男性に多く、特徴として、頭痛が一旦治まった後はしばらく起こらずに、ある日突然また症状が現れるという点があげられます。
群発頭痛の詳しいメカニズムは、まだよくわかっていませんが、何らかの要因で内頚動脈という目の後ろにある太い血管が拡張して、炎症が起こるためだと考えられています。
最初は目のまわりや額に不快な違和感を感じるようになり、その次に目の奥がえぐられるような、強い痛みが現われます。
群発頭痛の発作の持続時間は、1回が30~90分くらいの場合が多く、このような発作が約1ヶ月にわたって継続します。
そして、頭痛だけでなく、目の症状として涙が出たり結膜が充血したり、他には、よだれが出るなど様々な症状が見られます。
また、群発頭痛は飲酒後に起こりやすく、発作の期間は禁酒せざるをえなくなります。
群発頭痛の治療および対処法
残念なことに、群発頭痛には市販の鎮痛剤がほとんど効きません。
群発頭痛には「純酸素吸入法」が効果的で、医療用の100%酸素を10~15分間吸入することで、強い痛みが治まってきます。
また日常的には、頭痛が起こる気配を感じたら、窓を開けて深呼吸をすると予防効果があるといわれています。
冒頭でも書きましたが、こうした慢性頭痛には市販の鎮痛薬はほとんど効きませんから、我慢をせずに医療機関を受診するようにしてください。
特に以下のような症状の場合は、早めの受診をおすすめします。
- 頭痛が頻繁に起こり長く続く
- 市販薬を服用しても効かない
- 週2回以上、月10回以上鎮痛剤を服用している
- 頭痛によって日常生活に支障をきたしている
頭痛は神経内科や脳神経外科が専門で、近年は頭痛外来もありますが、まずはかかりつけ医を受診してもよいでしょう。
痛み方や継続する時間などは人によって違いますので、症状を詳しく医師に伝えることが重要です。