麻子仁丸(ましにんがん)は、漢方百草園薬局が推奨する医薬品のひとつです。
麻子仁丸は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論(しょうかんろん)』に収載されている薬方で、主薬の麻子仁をはじめ杏仁(キョウニン)・大黄(ダイオウ)など6つの配合生薬からなる漢方処方です。
大便が乾燥して固く快通しない便秘に対し、便を軟化・潤滑にすることにより便秘を改善します。
大腸の運動を整えて、自然に近い穏やかなお通じをもたらす効果があります。
便秘は万病のもと?
便秘を病気だと思っている人は少ないかもしれません。
しかし、排便が正常に行われない状態が続くと、からだにはさまざまな悪影響が現れてきます。
便秘の原因として「大腸の蠕動運動が低下する」「水分が吸収されて硬くなり過ぎた便がスムーズに移動できない」などがあげられます。
その結果、腸内にガスや便が溜まって「おなかが張る」「腹痛」といった症状や、腹部の圧迫によって生じる「腰痛」、胃腸機能の低下による「食欲不振」「吐き気」などを引き起こすことがあります。
さらに、硬い便によって肛門が傷つけられて「痔」になったり、腸に老廃物などが溜まることで「肌荒れ」や、「大腸ガン」の原因になるということも考えられるのです。
麻子仁丸の詳細情報
成分・分量
麻子仁丸には成人1日の服用量12錠(1錠303mg)中、下記成分及び分量より得た麻子仁丸料エキス粉末1,800mgを含んでいます。
マシニン | 2.20g | シャクヤク | 1.10g |
キジツ | 1.10g | コウボク | 1.10g |
ダイオウ | 1.925g | キョウニン | 1.375g |
添加物として、青色2号、ステアリン酸Mg、ケイ酸Al、CMC-Ca、セルロース、ヒプロメロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、マクロゴール、トリアセチン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄を含有する。
使用上の注意
- してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります。) - 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
他の瀉下薬(下剤) - 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
- 医師の治療を受けている人
- 妊婦又は妊娠していると思われる人
- 胃腸が弱く下痢しやすい人
- 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 症状 消化器 はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛 - 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
下痢 - 5~6日間服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい
所に保管してください。 - 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わります。) - ビンの中の詰物は、輸送中に丸剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください。
- 使用期限のすぎた商品は服用しないでください。
- 水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。