子宮筋腫とは

子宮の構造

子宮の構造は図のように、子宮筋層とその内側を覆う子宮内膜と外側から覆う漿膜で構成されており、その筋層や膜にできる硬いこぶのような腫瘍が子宮筋腫です。

女性の多くには、もともと筋腫の芽のようなものがあり、その芽が女性ホルモンの影響で大きくなり、場合によっては筋腫になると考えられおり、子宮筋腫は女性にとって特別な病気でありません。

子宮筋腫は、女性ホルモンの影響が強い30~50歳代で発症率が高く、30歳以上の5人に1人は筋腫をもっているといわれますが、その大きさや数、大きくなる速度や症状などに個人差があり、閉経とともに女性ホルモンの影響が弱くなると、筋腫は通常小さくなっていきます。

女性ホルモンの影響によって子宮筋腫が大きくなることはわかっていますが、筋腫の芽のようなものができるメカニズムは解明されていません。

ですから、今のところ子宮筋腫を予防する方法はありませんが、治療法については個々の症状や生活パターンに合わせて選択肢が広がっています。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫の種類

子宮筋腫は図のようにできる場所によって「漿膜下筋腫」「筋層内筋腫」「頸部筋腫」「粘膜下筋腫」などの種類があり、できる場所によっては、重い症状に悩まされたり、妊娠しにくくなるケースもあります。

多くの場合、子宮筋腫は複数個でき、大きさも様々ですが、子宮筋腫は良性の筋腫のため、切除しないと生命に危険が及ぶというようなものではなく、ガン化することもほとんどありません。