鹿茸大補湯(ろくじょうだいほとう)
鹿茸大補湯は、漢方百草園薬局が推奨する医薬品のひとつです。
鹿茸大補湯は、「温腎補陽(おんじんほよう)」「健脾益気(けんぴえっき)」「補腎益精(ほじんえきせい)」という3つの働きで、五臓六腑の生理機能を促進し、慢性病や加齢による気力・活力の低下や疲労倦怠、食欲不振、衰弱などがあり、栄養状態の低下を生じた症状に用いられる漢方薬です。
腎の働きを補う「鹿茸」と「熟地黄」を主剤とし、全身冷え性と寒がりの方にも最適です。
鹿茸(ろくじょう)とは
鹿茸とは「鹿の伸び始めた幼角」のことで、3日で1cmも伸びるほど成長が早く、また茸のような柔軟性があることから、「鹿茸」と名付けられました。
漢方の古典といわれる「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」では、「悪血、寒熱驚癇を主治し、気を益し、志を強くし、歯を生じ」とあり、力強く伸び始めた幼角を採取した「鹿茸」は、体力増進・強壮に非常に優れた漢方薬として「人参」とともに用いられていたようです。
鹿茸大補湯の3つの働き
漢方の考えでは、「鹿茸大補湯」には「温腎補陽(おんじんほよう)」「健脾益気(けんぴえっき)」「補腎益精(ほじんえきせい)」という3つの働きがあるとされます。
- 温腎補陽
- 「温腎補陽」とは、エネルギーや熱のもととなる「陽[よう]」を補い、「腎[じん]」を温める、という意味です。ここでいう腎とは、人の生長や生殖にかかわる機能を指しており、「寒がる」「手足が冷え、足腰がだるい」「元気がない」などに効果があるとされます。女性に多い冷え症に対応するのは、このはたらきです。
- 健脾益気
- 「健脾益気」とは、胃腸などの消化器系(脾)を健康にして、元気のもととなる「気」を益[ま]す、という意味です。きちんと食事をとることは古来より重視されており、この健脾益気の作用が「胃がもたれ、食欲がない」「疲れやすく、気力がわかない」「胃腸の調子が悪い」などにはたらきかけます。
- 補腎益精
- 「補腎益精」とは、人の生長に関係している「腎」を補って、精気を益す、という意味です。このはたらきが滋養強壮に導いて、「腰やひざがだるい」「めまい、耳鳴りがする」「精気がない」などに効果を発揮するというわけです。
鹿茸大補湯の詳細情報
成分・分量
成人1日の服用量18錠(1錠0.3g)中、次の成分を含んでいます。
- 下記生薬より抽出したアルコールエキス・・・0.432g
〔ロクジョウ0.576g、ニンジン0.72g〕 - 下記生薬より抽出した水製エキス・・・2.592g
〔ニクジュヨウ・ジュクジオウ・トチュウ・シャクヤク・ビャクジュツ・トウキ各0.576g、セッコク・ゴミシ・ハンゲ・オウギ・ブクリョウ・タイソウ・カンゾウ各0.432g、ショウキョウ0.288g〕 - ブシ末・・・0.576g
添加物として、乳糖、アルファー化デンプン、セルロース、メタケイ酸アルミン酸Mg、ステアリン酸Ca、トウモロコシデンプンを含有する。
<成分に関連する注意>
本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。
使用上の注意
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
- 医師の治療を受けている人。
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。
- のぽせが強く赤ら顔で体力の充実している人。
- 今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
- 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 症状 皮膚 発疹・発赤、かゆみ その他 動悸、のぼせ、ほてり、唇・舌のしびれ - 1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい
所に保管してください。 - 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わります。) - ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開封後は不要となりますので捨ててください。
- 使用期限のすぎた商品は服用しないでください。
- 水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがあ
りますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。