生活習慣を見直しましょう
体内時計と生活習慣
私たちの人間には、身体の様々な生体リズムを調節している「体内時計」というものが備わっており、朝の光や時間の経過によって活動状態と睡眠が規則正しくオンオフされるようになっています。
ですから、朝になれば目が覚め活動し、夜になると眠くなって睡眠をとるというのは、ごく自然の現象です。
しかし、自然ではない溢れかえる情報や嗜好選択が可能な現代では、夜遅くなっても寝ることなく朝いつまでも寝ていたり、自然のリズムを無視した生活になりやすく、体内時計がうまく作動しなくなります。
その結果、夜になっても体内時計による身体の入眠体勢が整わず、不眠になってしまいます。
不眠症を克服するために、まずは生活のリズムを改善して体内時計を元に戻し整えることが大切となります。
気持ちの切り替えが大切
前記のように自然な体内時計を整えることがなかなか難しい現代ですし、日常生活や仕事などでのストレスや心配ごとが尽きません。
このようなストレスや心配ごとがあると、どうしても気になって脳がなかなか入眠体勢にならず、不眠の大きな原因となります。
就寝前までに気持ちを切り替えられるよう、心身をリラックスさせられるような何か自分に合った方法を探してみましょう。
また、不眠なわけですから、どうしても眠れないことが気になり、寝不足だと感じるようになってしまいます。
しかし、やっかいなことに、これがまた不眠を誘発してしまいます。
「今日あまり眠れなくても、明日その分長く眠ればいい」というような割り切った考え方をし、不眠を気にしすぎないことです。
また、より良い睡眠をとるためには、身体も脳も適度に疲れていることが必要となります。
特に中高年になると生活強度が軽くなりがちですので、気分転換も兼ねて散歩やウォーキングなど、1日に1回は軽い運動をしたりすることも大切です。
このように、不眠の方は自分の生活習慣を見直し、良い睡眠をとるための工夫を心がけるようにしまょう。