できることからやってみましょう!

痒みの対策~皮膚を壊さない

  • 痒み止め作用のある漢方薬、または抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服。
  • 掻かないように心掛ける。
  • 爪を立てて掻くと、皮膚を損傷してしまいます。
  • 引っ掻き傷は感染症を起こしやすい。
  • その対策として、下記の項目などが考えられます。

    1. 爪は短く切っておく
    2. 指の腹でやさしくさすり叩くように(目の周りは叩かないように)
    3. 痒みは冷やすなどすると和らぎます
    4. 就寝中は手袋をして掻き壊しを防ぐ
    5. 部屋の温度と湿度に気をつける
  • ヒスタミンを誘発する食品をできるだけ控える。

    野菜
    にんじん、ごぼう、ほうれんそう、たけのこ、フキ、れんこんなど
    魚類
    サバ、イワシ、アジ、サワラ、タチウオ、ニシンなど
    果物
    キウイ、パパイヤ、マンゴなど
    その他
    チョコレート、揚げ物、アルコール、香辛料を含む刺激のある食品など

    上記の食品を食べて、痒みが増す場合は食べないように心掛ける。

  • 入浴時のお風呂の温度が高すぎると、痒みを誘発するので注意する。

下着などの衣類の素材に注意

下着は木綿を
  • 肌の直接触れる下着は、肌触りのやさしい木綿の素材を使用する。
  • 直接肌に触れない洋服の素材は気にする必要はありませんが、襟元のつまったものや、タートルネックのセーター など、直接肌に触れるものは避けたほうが無難です。

洗濯について

  • 合成洗剤の使用量を減らす。
  • 下着やシーツの汚れは、水と洗濯機による物理的な力だけで、汚れの80%は落 ちます。
    洗剤を使った場合は、すすぎの回数を増やし、すすぎ残しによる洗剤の残留をなくすこと。
  • おろしたての肌着は、一度洗ってから使う。

日常生活でアトピー性皮膚炎を悪化させる要因

日常生活でアトピー性皮膚炎を悪化させる要因
  • 飲酒
  • 過労、睡眠不足
  • メイクアップ化粧品
  • 毛染め
  • おろしたての肌着
  • 金属製のアクセサリー
    (金、プラチナなどの純度の高いもの)

入浴と洗浄

入浴はできれば毎日、ぬるま湯
  • 入浴はできれば毎日、ぬるま湯(38~39℃)だけで洗うことを基本とする。
    1日に2~3回の入浴も良い。
    短時間入浴(10~15分)を心がける。
  • 石鹸による洗浄は、皮膚の防衛機能に必要なもの(分泌型IgA、セラミド、皮脂膜など)まで落としてしまいます。
    シャンプーも含めて必要最低限(3日に1回程度、少量にする)にする。
  • 入浴後は、早めに(5分以内に)保湿剤で皮膚を保護する。
    保湿により乾燥肌を改善し、バリア機能が高まると、痒みが緩和される。
    ドライスキンの方には全身ケアがお勧め。
  • 手洗いの注意
  • 手洗いもぬるま湯あるいは水だけで洗うことを基本とし、石鹸を使わないようにする。
  • 水仕事が多い主婦は、保湿剤を手に塗ったうえでゴム手袋をして、洗剤に直接手を触れないようにする。
    洗う前に、新聞紙やキッチンペーパーなどで、食器についた汚れをふき取ることも有効です。
    そうすれば、洗剤は数分の一の量ですみます。
    地球環境にも、肌にもやさしい方法です。