不眠症とは
「眠りたいのに、眠れない･･･」
不眠症は、眠りたい時や眠る必要がある時にもかかわらず、眠りに入ることができなかったり眠り続けることができない睡眠障害です。
日本人の実に約20％が不眠の悩みを抱えているといわれ、このような不眠症の状態が続くと、体に障害がおこったり、または社会的にも職業的にも障害を引き起こし、精神障害にまで至ります。
その不眠症について詳しく解説していきます。
不眠のタイプ
日ごろから誰でも、悩み事や心配事などがあって、なかなか寝つけない･･･というようなことはあります。
しかし、通常は1日2日から数日間で気が付いたら元に戻っている一過性の不眠で、こういう場合は特に心配はいりません。
問題は、眠れない状態が以下のような場合です。
- 眠れない状態が週の半分以上ある
- 眠れない状態が1ヶ月以上続く
- 不眠に伴い、心身の不調を感じる
このようなケースでは、不眠症の疑いがあります。
そして、不眠症と一口に言いましてもその症状は様々あり、タイプによってそれぞれに原因や対策が異なってきますので、不眠でお悩みの方は自分がどのタイプに当てはまるかをチェックしてみましょう。
不眠症のタイプと症状
- 入眠障害
- 寝つくまでに30分～1時間もかかってしまうタイプで、眠れないという不安がさらに不眠の原因になります。
- 中途覚醒
- 睡眠中に何度も目が覚めてしまうタイプで、その原因のひとつが夜中のトイレで、高齢者に多いタイプです。
- 早朝覚醒
- 高齢者に多いタイプで、早朝に目が覚めてそれ以降眠れない状態となります。また、うつ病の代表的症状でもあります。
- 熟眠障害
- 充分な睡眠時間を取っているのに、眠りが浅く満足感が得られないタイプで、睡眠時無呼吸症候群が原因ということも多いです。
不眠症かどうかを判断するには、睡眠時間よりも日中の心身の状態を基準とします。
具体的には、「昼間にも眠気やだるさが残る」、「集中力が続かず、よくミスをする」など 睡眠不足が原因で日常生活や仕事などで支障をきたしていれば、不眠症ということになります。
逆に、睡眠時間が短くても日中を活動的に過ごせているのなら、睡眠時間にこだわる必要はありません。
睡眠時間にあまり神経質になると、かえって不眠の原因となってしまうこともあります。
