jyasumin
Yさんは31歳の女性で、妊娠の経験はありません。
初回来店時、産婦人科には通院しておられず、漢方薬で体質改善をして、できれば自然妊娠を目指したいとの希望をもっておられました。
月経周期が28~33日でやや遅れ気味、高温期が10日前後とやや短かめ、低温期から高温期への移行が不安定、低温期の平均体温が36度前後とやや低め、月経7日位前からイライラが激しく乳房の脹痛がひどい、といった状態で「漢方周期療法」を行なうことにしました。
月経期には月経血をきれいに排泄するために少腹逐瘀湯加減方、低温期には子宮内膜を厚くして卵子の質を良くする杞菊地黄丸と参馬補腎丸とマカ末、排卵期には体温をスムーズに上げるために参茸補血丸と冠元顆粒、高温期には高温を維持して着床状態をよくするために参茸補血丸と至宝三鞭丸、などを中心にその都度体調と基礎体温を見ながら漢方薬などを服用していただきました。
その後、産婦人科で検査を受けてもらった結果、右卵管が閉塞気味、プロラクチンの値が高い(正常値が15ng/mlのところ36ng/ml)ということが判明。
月経期以外に、炒麦芽エキスを追加してもらいました。
するとその後、基礎体温の波動が安定し、PMS症状も改善され、33周期で妊娠されましたが、6週と5日で稽留流産。
流産の手当てを2ヶ月間した後、体調と体温表をみながら、「漢方周期療法」を再開。
わず2周期で自然妊娠。
安胎の漢方薬(紫蘇和気飲、双料参茸丸、婦宝当帰膠など)を服用され、無事女児を出産されました。
ご主人は、乏精子症(精子濃度2000万/ml)ぎりぎりだったので、参馬補腎丸と人参養栄湯を服用していただきました。