漢方医学では、肩関節周囲炎の病名はありませんが、古代の医学書籍に肩関節周囲炎と同じ病気が「肩不挙」「肩痺」「老年肩」「五十肩」「凍結肩」として記載されています。

肩関節周囲炎の原因には、内因(体内の虚弱因子)と外因(外部からの環境因子)があり、肩の運動不足や腎虚(加齢による退化)による筋骨の虚弱が内因であり、風寒湿邪(冷えや湿気など)の侵入、捻挫や打撲などが外因と考えられます。

50歳を過ぎると、腎(筋骨やホルモン系統)が虚し、気血(身体を温めるエネルギーや血液量)が次第に虚弱になるため、外因の侵入や外傷によって本病にかかりやすくなります。

少し専門的になりますが、以下のようなタイプに分類されます。

詳しくは、漢方百草園薬局までお問い合わせ下さい。

霊田七独活寄生丸

タイプ 五十肩(肩関節周囲炎)の痛みと運動障害の症状 代表的な漢方薬
Aタイプ 肩関節や肩周辺が重苦しくて痛む、夜になると痛みが激しくなる、肩関節の活動制限、痛みがあったり止ったりする、肩関節が冷えると痛くなり、温めると軽減する、しばしば悪風、発熱、食欲不振、身体がだるいなどを伴う、
舌質淡、舌苔白あるいは白膩、脈弦滑あるいは沈細…
舒経湯合桂枝湯加減
桂枝加苓朮附湯、葛根加朮湯合二朮湯、五積散合麻黄附子細辛湯
Bタイプ 肩関節や肩周辺に灼痛あるいは熱感を伴う痛みがあり、冷やすと軽減する、肩部が重たい、肩関節の活動制限、しばしば口渇、口苦、腹部膨満、食欲不振などを伴う、
舌質紅あるいは紅絳、舌苔黄膩、脈弦滑あるいは濡数…
清熱滲湿湯加減、越婢加朮湯合二朮湯、麻杏薏甘湯合二陳湯
Cタイプ 外傷や疲労などが原因で、肩関節や肩周辺に刺すような痛みを感じる、痛みが次第にひどくなる、夜間になると痛みが増強する、肩関節の活動制限、肩部のこわばり、時に顔色が悪い、疲れやすいなどを伴う、
舌質淡紫あるいは瘀斑や瘀点、舌苔薄白、脈沈細あるいは沈渋…
身痛逐瘀湯加減、血府逐瘀湯、疎経活血湯、霊田七
Dタイプ 肩関節の痛みは軽いが、上肢の無力感や肩関節の活動制限が目立つ、肩部や上肢の筋肉萎縮、時にめまい、立ちくらみ、耳鳴り、腰や下肢の脱力感などを伴う、
舌質やや紅、舌苔薄、脈細数…
独活寄生湯加減
Eタイプ 肩関節や肩周辺が痛む、疲れると痛みが増強する、肩部の筋肉萎縮、上肢の無力感や肩関節の活動制限、時に顔色が悪い、疲れやすい、食欲不振などを伴う、
舌質淡、舌苔薄白、脈沈細無力…
黄耆桂枝五物湯、黄耆建中湯合四物湯、十全大補湯、人参養栄湯
keamakkusu

全てのタイプの五十肩(肩関節周囲炎)にケアマックスNEOは効果的です。